アスベスト除去の流れと費用
●アスベスト除去が必要なアスベスト(石綿)
アスベスト(石綿)は、耐熱性・耐磨耗性等に優れた性質を有しており、さまざまな用途に使用されてきましたが、特に建材に多く使われてきました。1970年から1990年にかけて多くのアスベスト(石綿)が輸入されており、この時期の建物には石綿製品が多く使用されています。
現在、アスベスト(石綿)製品については、ほぼ使用が禁止されていますが、今後アスベスト(石綿)製品を使用した建物の解体が増加すると思われます。
アスベスト(石綿)の有害性についてアスベスト(石綿)を吸入することによって下記のような健康障害が発生する恐れがあります。
@石綿肺 肺が繊維化するもので、せき等の症状を認め重症化すると呼吸機能が低下することがあります。
A肺がん 肺に出来る悪性の腫瘍。
B胸膜・腹膜等の中皮腫 肺に取り囲む胸膜等に出来る悪性の腫瘍。
アスベストが使われている建築物はアスベスト除去対策が必要です。
●アスベスト除去作業工程(一般的な流れです)
@調査・アスベスト有無の確認
アスベスト除去業者に相談をすると、アスベスト除去業者が、状況を伺いに来ます。その後実際にアスベスト除去現場を見て、設計図書等、分析調査によりアスベストの有無を調査確認します。
A労働署等各省庁に届出
アスベスト除去工事着工前2週間前までに、関係法令・条例に基づき届出を行います。
B事前清掃・機材・資材の搬入
事前に真空掃除機にて清掃を行い、アスベスト除去工事に必要な機器・保護衣・保護具などを現場に搬入します
Cセキュリティーゾーンの組立・設置(作業区画を隔離)
アスベスト除去工事に伴うアスベストの外部への飛散を防ぐため養生シートでアスベスト除去工事場所を覆い、セキュリティーゾーンを組み立てます。また作業場の見やすい所に各種表示・掲示を行います。
D負圧除塵装置設置・運転
アスベスト除去工事によるアスベストの飛散を抑えるため『HEPAフィルター付き負圧除塵装置』を設置し運転します。
E飛散抑制剤の吹付け
アスベストの飛散を抑制するためエアーレス噴霧器を設置し、飛散抑制剤をアスベスト全面に吹付け塗布します。また飛散抑制剤の吹付け効果を確認します。
Fアスベスト除去作業
湿潤したアスベストを手作業で丁寧に除去していきます。またアスベスト除去した箇所へ残存アスベストの再飛散を防止するため飛散抑制剤を吹き付けます。そして養生シートにも付着した粉塵(ふんじん)の再飛散を防止するため飛散抑制剤を噴霧・塗布します。こうすることによって最も安全にアスベスト除去の処理を行う事が出来ます。
Gアスベスト除去後の処理
除去したアスベストは「石綿廃棄物」の表示をした専用のゴミ袋で2重袋詰め、2重結束し厳重に封じ特別産業廃棄物として処分します。
H完了後粉塵濃度測定
アスベスト除去工事完了後、アスベストの浮遊などアスベスト除去の確認するため、もう一度粉塵濃度測定を行います。
I各省庁に完了届け提出
関係法規・条例に基づき監督省庁へ完了報告を提出します。
J完成検査・完了
完成検査を受け安心・安全を確認し引渡されます。
●アスベスト除去工事の参考費用建物等について
国土交通省がアスベスト除去工事に関して、社団法人建築業協会から、吹付アスベスト除去費用に関する情報を収集しました。情報は、平成17年6月までの過去3年間の施工実績168件を社団法人建築業協会が集計分析した調査結果です。およその処理費の目安としては、
処理面積300u未満: 2万円/u〜6万円/u
300u〜1000u: 1.5万円/u〜4万円/u
1000u以上: 1万円/u〜2.5万円/u
となっています。
2007.03.29.08:07 | Permalink | Track Backs (0) |
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